風邪や二日酔いで頭が痛くなったことがある人は多いと思いますが、それとは別に日本では約3000万人の方が慢性的な頭痛に悩まされているといわれています。頭痛といっても症状や原因はいくつかあり、大きく分けて機能性頭痛と症候性頭痛に分けられます。
機能性頭痛は、病気というわけではないのに時々痛み出す慢性的な頭痛のことで、症候性頭痛は痛みの原因が何らかの病気にある頭痛です。その中でも機能性頭痛は、代表的なものとして緊張性頭痛、偏頭痛、群発頭痛の3つがあり、緊張性頭痛と偏頭痛の両方が起こり苦しんでいる人もいます。
機能性頭痛の場合は、痛み止めを服用して仕事や日常生活を頑張っている人が多いようですが、薬はあまり飲みたくはありませんよね。
そこで人間の身体の中に、約360箇所あるといわれるツボが大きな役割を果たすことになります。
その約360のツボの中で、頭痛の時に押すと効果がある9つのツボをご紹介しますので、頭痛が起きた時に試してみて下さい! それで薬を飲まずに乗り越えることが出来たら嬉しいですね!
一番効果があるのは風池です!
風池(ふうち)は首の後ろ中央のへこみと、耳の後ろの出っ張っている骨を結んだ線の中間くらいで、髪の生え際にあります。
親指で押しますが、ほかの指で頭を抱え込むようにすると安定して押しやすいです。濡れたタオルを温めて押し当てるのも気持ちが良いと思いますよ。
眼精疲労から来る頭痛には一番効果が有ります。首コリや肩コリにも良いので、仕事の合間や家事の合間に休憩しながら押して下さい。
緊張型頭痛に効果がある3つのツボ!
太陽、百会、印堂の3つのツボは緊張型頭痛に効果があります。
ちなみに緊張型頭痛とは、デスクワークなどで長時間同じ姿勢で座っているなどしたために血流が悪くなり、首や頭の筋肉が緊張して起こる頭痛です。
太陽(たいよう)というツボは、こめかみ近くで目尻の外側にあるツボです。目の疲れにも効果がありますが、目に近いので注意して下さいね!
百会(ひゃくえ)は頭頂部にあり両耳を結んだラインと鼻筋から伸ばしたラインが交差する位置にあります。
指の腹で気持ちが良い程度の強さで下方向に押して下さい。ストレス解消に効くツボで、精神的な緊張を和らげる効果があり、不眠にも良いと言われています。
印堂(いんどう)は両方の眉の中心にあるツボです。頭全体が痛い時などに、親指か人差し指で少し力を入れて押すと効果があります。
偏頭痛に効果を発揮する2つのツボ!
偏頭痛は20代~40代の女性に多い頭痛で、原因はまだはっきりしていませんが、ストレスや疲労のほか女性ホルモンが関係しているのでは言われています。偏頭痛に効果があるツボは、完骨と天容です。
完骨(かんこつ)は耳の後ろにあるツボで、骨の突起の下から指一本上に行ったところにあります。頭の重さを利用して指で上に押し込みながら刺激して下さい。
天容(てんよう)は完骨のやや下で、下アゴの角の下にあります。ツボのある筋全体をマッサージするのが良いでしょう。
頭や顔以外にある効果的なツボ!
合谷(ごうこく)というツボは、頭ではなく手の甲側にあるツボで、人差し指と親指の骨の付け根の間にあります。付け根より若干外側です。少し強く長めに押すと、結構刺激を感じるはずです。
外関(がいかん)は手の外側で手首の中央から指二本分肘側にあり、押すと少し痛みを感じますのですぐ分かります。反対の手で握り親指で押すのがやり易いです。
臨泣(りんきゅう)は足の甲にあるツボです。足の小指と薬指の2本の骨の間を足首の方へなぞっていくと合流点がありますが、そこが臨泣というツボです。経路がこめかみに繋がっているので側頭部の痛みを和らげる効果があります。
さて今回は、辛い頭痛をツボで解消!頭痛が和らげる9つのツボと題してお届けしましたが如何でしたか?
突然襲ってくる頭痛は辛いものがありますが、薬に頼らずに紹介した9つのツボを、痛みの状況に合わせて刺激してみて下さい。
押し方にコツなどもありますが、何度も試しているうちに、ツボの正確な位置や刺激の仕方が自然と身に付いてくるはずです。
頭痛に効果があるとされるツボは、紹介した9つの他にもまだまだあります。何気なく押してみて心地良かったら、意外とそこはツボだったりするかもしれませんね。
ツボの多くは頭痛以外でも肩コリ、首コリ、目の疲れなどにも効果がありますので、頭が痛くない時でも刺激すると良いと思いますよ! 実践して下さいね!
辛い頭痛をツボで解消!頭痛が和らげる9つのツボ
- 一番効果があるのは風池です!
- 緊張型頭痛に効果がある3つのツボ!(太陽、百会、印堂)
- 偏頭痛に効果を発揮する2つのツボ!(完骨、天容)
- 頭や顔以外にある効果的なツボ!(合谷、外関、臨泣)