ふくらはぎを鍛えていますか?本格的にトレーニングを行っている人以外はなかなか鍛えないふくらはぎですが、鍛えると筋肉がつくだけだと思っていませんか。
もちろん筋肉はつきますが、それ以外にも様々な効果があることはご存知ですか?
今回はふくらはぎを鍛えるメリットだけでなく、効率よく鍛える方法について紹介します。
ふくらはぎの構造について
ふくらはぎを鍛える事について紹介する前に、まず構造から説明しておきます。構造をしっかり理解しておくことで、後々の説明を理解しやすくなります。
ふくらはぎの筋肉は「ヒラメ筋」と「腓腹筋」で構成されています。ヒラメ筋は骨に沿ってついているので、基本的に内側の筋肉、腓腹筋はヒラメ筋の上に覆いかぶさっている筋肉です。
ふくらはぎを収縮させて力を入れると、力こぶのようにモコってなり、人によっては軽く縦にラインが入る方がいます。これは、腓腹筋の内側頭、外側頭の二つの筋肉が発達しているから二つに割れて見えます。
もちろん発達していなくても、体脂肪率が一桁のように低い方は自然と割れて見えます。ふくらはぎは基本的に踵を上下運動させる働きがあります。
ふくらはぎの基本的な作用
- ジャンプするとき
- 走るとき
- 歩くとき
- 踏ん張るときなど
日常で何気ない時にふくらはぎを使っているんです。基本的に行動する際にいつも使用しているので、意識的に鍛える事で、いろいろな効果を発揮することができます。
ふくらはぎを鍛えるメリットは?
ふくらはぎを鍛える事で心臓への負担が減り、心臓を休める効果があります。血液は普段重力のせいで下半身に滞りがちですが、ふくらはぎを収縮運動させることで、下半身に溜まった血液を上半身へと送りこむことが可能になります。
このように送りこむことが出来るのは、ふくらはぎのポンプ作用のおかげです。ふくらはぎを伸ばし、収縮させることで血液を押し出してくれる働きになります。
ちなみに冷え性改善の効果もあり、足首は大きな血管が通っているのですが、普段から座っている頻度が多い方はリンパや血流が滞ってしまいます。そこで足首を使い、ふくらはぎを鍛えてあげることで、足の冷え性から手の冷え性も緩和することが可能です。
カーフレイズでふくらはぎの鍛える
カーフレイズ
- 猫背にならないようにまっすぐ立つ
- 視線は真正面を見る
- 脚は肩幅に開く
- かかとを上げると同時に息を吐く
- 下げる時は息を吸う
といった動作を最初は10回の3セットから始めてみて下さい。ポンとは猫背にならない事が重要!猫背のままで行っていると、かかとを上げた際に前に重心が傾くので、ふくらはぎから負荷が逃げやすくなります。
なので、しっかり重心にも意識を向けて行うようにしてくださいね。
ダンベルでふくらはぎの鍛える
ダンベルカーフレイズ
- ダンベルを両手に持つ
- 持った際は肩の力を抜く
- あとはカーフレイズと同様の動作
自重でのカーフレイズでは、負荷が弱いと感じる方はウエイトを使用して行うといいですよ!ただし、いきなり重すぎるウエイトを扱うと、バランスがとりにくくなり、さらに持つことに集中してしまうので、まずは軽めの重量からチャレンジしてみてください。
壁を使ってふくらはぎを鍛える
壁を使ったカーフレイズ
- 30㎝~50センチほど壁から離れて立つ
- 両手を壁に斜め上の高さでつく
- 両手で壁を押し、息を吐きながら踵を上げる
- 下ろすときも常に負荷をかけたまま下げる
このやり方はダイレクトに腓腹筋を鍛える事が出来るので、かなりおすすめのやり方になります。上記の二つのやり方は、腓腹筋とヒラメ筋両方鍛える事が出来ますが、その分腓腹筋の収縮感が弱まります。
でも、体を斜め前に固定したやり方なら、ヒラメ筋よりも腓腹筋を使う事が出来ますよ。もっと強い刺激を求めるなら、足元にバーベルプレートなど置いてつま先だけ乗せて踵を上げ下げする事でより、強度を強くする事ができます。
同じ動作でも、角度で効く部位が変わってくるので、自分にあった角度で鍛えてみてくださいね。
さて、今回はふくらはぎの筋肉を鍛えるメリットとおすすめの鍛え方について紹介してきましたが、いかがでしたか?ふくらはぎを鍛えると、筋肉がつくばかりではなくて、身体に様々な効果があることが理解できたと思います。
ふくらはぎを鍛えると太くなるから鍛えたくないという方がいるかと思いますが、自重程度で鍛えるなら、太くなりにくいですし、健康にもいいので是非鍛える事をおすすめします。
- ふくらはぎの構造について
- ふくらはぎを鍛えるメリットは?
- カーフレイズでふくらはぎの鍛える
- ダンベルでふくらはぎの鍛える
- 壁を使ってふくらはぎを鍛える