肌に問題を抱えていませんか?毛穴が黒ずんでいる、肌のキメが荒く、乾燥してはいないでしょうか。
肌は通常古くなった角質を定期的に除去し、新しい角質へと生まれ変わりますが、食生活やストレスなどの影響により古い角質が残ったままになってしまうことがあります。
今回は、この角栓対策として有効とされるピーリングについて詳しく説明していきます。
ピーリングって?
ピーリングとは、日本語に直すと「剥がすこと」を意味します。
つまり、残存している古い角質を剥がし(落とし)、ケアをすることを意味します。
古い角質が周期的に剥がれ落ちていくことをターンオーバーと言いますが、このターンオーバーがうまくいかずに古い角質が残り、肌の状態が悪くなってしまった際に行うのがピーリングで、乱れたターンオーバーを正常な状態に戻します。
ターンオーバーが乱れによる症状として、乾燥、くすみ、毛穴詰まり、黒ずみがあります。このピーリングですが、市販のピーリング専用製品を使って行うこともできますし、皮膚科や美容外科で治療を行うことができます。
自宅で簡単ピーリング方法
自宅でピーリングを行う場合には、販売されているピーリング用の製品を使用して行うことになります。自宅で行うピーリングのことを「マイルドピーリング」と呼ぶこともあります。方法としては専用のジェルを使用して行うことになりますが、そのジェルにも種類がありますので、現在のお肌の状態に合わせて選択することをおすすめします。
AHA製品
販売されるピーリングジェルのほとんどがAHAという種類のものになります。AHAとはアルファヒドロキシ酸の略称であり、フルーツから抽出されることが多いことから、フルーツ酸とも呼ばれています。
AHAの中でも、リンゴ酸やクエン酸、グリコール酸、乳酸と種類がありますが、最も低刺激なのがリンゴ酸ですので、まずはこのリンゴ酸から始めると良いですよ。
BHA製品
ピーリング剤のもう1つの種類であるBHAとはベータヒドロキシ酸の略称であり、ターンオーバー効果に加えてニキビにも効果があるとされますが、薬事法により0.2%しか使用できず、市販されているものも非常に少ないのが現状です。
医療機関でのピーリング方法
ピーリングはセルフでも行えますが、医療機関でも受けることができます。先ほどの自宅でできるピーリングをマイルドピーリングと呼ぶのに対し、医療機関で行うピーリングをケミカルピーリングと呼びます。
ケミカルピーリングが行われるようになったきっかけとして、市販の製品を使用してのマイルドピーリングにより肌の状態がより悪くなってしまったり、肌が炎症を起こしてしまうなどの問題が続いたことから、その対策として医療行為としてのピーリングが認められるに至りました。
ケミカルピーリングでは、BHAを使用することが多く、患者の肌の状態を考えて濃度を変えながら治療を行っていきます。肌が弱くトラブルが生じやすい方や、市販の製品で効果を感じない方、もしくは市販製品により症状が悪化した方の場合には医療機関への相談および治療を受けることをおすすめします。
ピーリングのポイントや注意点
ピーリング、特にセルフで行う場合には、ただ単にジェルを塗るのではなく、タイミングや肌ケアなど注意すべき点があります。
準備とアフターケア
まず、ピーリングジェルを塗る際には、いきなり使うのではなく、その前に洗顔をしてからにしましょう。肌に清潔感を与え、水分を与えておくことでジェルの浸透度を高めます。また、ジェルを塗った後は保湿をしっかりと行いましょう。保湿用のジェルやクリームを使用することをおすすめします。
ジェルの塗り方
ジェルを塗る際には、薄く顔全体に広げていくような感じで塗っていきます。手の平で広げるのではなく、指の腹を使って優しく広げていきましょう。塗っていく段階でぽろぽろとカスのようなものが出てきますので、そのタイミングで洗い落とします。落とす際にはぬるま湯を使用して落とすことで毛穴が開きキレイに落ちます。
また、ターンオーバーが行われるのは夜の寝ている間ですので、ピーリングは夜に行うようにしてください。
ピーリングは毎日やらないこと
ピーリングは毎日行わないようにしてください。ぽろぽろとカスが落ちる感覚を味わうと、どうしても毎日したくなるものですが、毎日行ってしまうと新しい角質まで削ってしまうことになり、肌が敏感になってしまいがちです。
さらに乾燥や老化を促進させる原因にもなりますので、注意が必要です。頻度は個人の肌状態によって異なりますので一概には言えませんが、まずは1週間に1回のペースで行いましょうね。
さて、今回はピーリングで肌のターンオーバーを促すメリットと注意について紹介しましたがいかがでしたか。
肌は常に空気に触れているおり、人の目にさらされている箇所です。体の部位の中でも特にデリケートなのが肌ですので、ケアは慎重に行ってください。
マイルドピーリングを行う場合は刺激の弱いものから使い、肌への肌が弱い方はまずは医療機関へ相談してケアの方針を決めることをオススメします。正しい認識でピーリングを行うことで、肌の美しさを維持・改善しましょう。
ピーリングで肌のターンオーバーを促すメリットと注意
- ピーリングって?
- 自宅で簡単ピーリング方法
- 医療機関でのピーリング方法
- ピーリングのポイントや注意点
- ピーリングは毎日やらないこと