痛い?怖い?筋肉注射ついて正しい知識を知ってほしい5つのポイント

痛い?怖い?筋肉注射ついて正しい知識を知ってほしい5つのポイント

痛い?怖い?筋肉注射ついて正しい知識を知ってほしい5つのポイント
あなたは「筋肉注射」というワードをご存じですか?一昔前までは、だれもが当然のごとく知っている言葉でしたが、いつのまにか筋肉注射自体おこなわれる機会が少なくなってしまい、特に若者は聞いたことすらないという人が大半となってしまいました。

いまこの文章を読んでいる人は、筋肉注射がどういったものなのか知りたい、知る必要がある人で間違いないと思います。今回は、筋肉注射について、わかりやすく、かつコンパクトな説明をしていきたいと思います。

その1:「注射」といってもさまざま!

そもそも、あなたが病院で受ける「注射」にもさまざまな種類のものがあります。具体的には3種類、薬剤を注入する部位によって名称が異なります。

皮下注射
皮膚と筋肉の間に注射をおこないます。いつも受けている注射です。

静脈注射
静脈の中に薬剤を注入します。

筋肉注射
筋肉の中に薬剤を注入します。

以上の3種類です。では、なぜこのように注射する部位を分ける必要があるのかを以下で説明していきます。

その2:筋肉注射を打ち分けるのは薬剤が関係!

タイトルの通り、注射を打つ場所をかえるのは薬剤に関連があります。注射する部位によって、注射した薬剤の効き方がかわってくるのです。

まず、皮下注射は薬の効果が長時間持続するという特徴があります。薬剤が注入されてから吸収するまでに時間がかかるからです。

つぎに、静脈注射は薬の効果がはやく、確実にあらわれるという特徴があります。静脈に注射するわけですから、血液の流れに乗ってすみやかに薬剤がからだに行き渡ります。

最後に筋肉注射。こちらも薬の効果が比較的はやく現れます。筋肉の中には毛細血管が張り巡らされているからです。

主にこれらの注射方法の中から、お医者さんは適切なものを選んで治療をおこなっているのです。では、その中でも筋肉注射について深く掘り下げたいと思います。

その3:筋肉注射の方法

筋肉注射にどういった効果があるのかが分かったところで、どのように行われるかを説明していきます。筋肉注射とはどうするのか知らずに、筋肉注射をいきなりされるのには抵抗がありますからね。

  • 注射する部位を消毒する。
  • 消毒した部分を触らないようにして、手で注射する部分の皮膚を広げる。
  • 注射部位に対して一定の角度をつけて、針を刺して固定する

おおまかな手順は上の通りです。方法はいつもの注射となんら変わりはないのですが、注射する部位は肩、お尻、太ももなどになります。大きな筋肉がより皮膚の近くにある部位を選んでいます。

その4:筋肉注射はかなり痛い?

筋肉注射をすでに体験された方は分かります。痛いと感じた方が大半なはずです。しかし、筋肉に針を刺すから痛いという解釈は正確ではありません。

筋肉には特別ふという血管や神経の数は多くはありません。それに、刺す針も1~2センチくらいの深さですのでたいしたものではありません。では、その痛さの秘密は薬剤にあります。

筋肉は血管や神経が比較的少ない。つまり、痛みを感じにくいですからそれを利用して、刺激の強い薬剤を注射しているのです。刺激が強いというのは、酸性、もしくはアルカリ性の薬剤であると言うことです。

筋肉注射は痛いかもしれませんが、筋肉に注射していなければ痛みはとんでもないものになっていたのかもしれません。ちなみに、注射をしたあとに「患部をもんでください。」と言われるのは、そのような刺激の強い薬剤が一点にとどまってしまうのを防ぐためなのです。

その5:筋肉注射はなぜ減少した?

上で紹介してきたように、筋肉注射はその効果、メリットが実証されながらなぜ減少したのでしょうか?昔は風邪をひいたら、とりあえず注射、とりあえず筋肉注射といった状況でした。

そんな中、幼児が筋肉注射を受けたあとに、筋短縮症という、筋肉が収縮しきった状態になってしまう病気に集団で感染してしまうという事例が発生しました。これに国も危機感を覚え、筋肉注射の治療の見直しが行われました。

また、世間でも筋肉注射について関心が高まりました。結局、ただの風邪に対して筋肉注射を濫用することは避けられるようになり、薬を経口する、つまり口から服用することが一般的になりました。それでも、緊急時など必要に応じて筋肉注射が現在でも行われています。

さて今回は、痛い?怖い?筋肉注射ついて正しい知識を知ってほしい5つのポイントについて紹介しましたがいかがでしたか?

筋肉注射には、メリットもある反面、上に挙げたような副作用等が過去にあった結果なくなっていきました。しかし、そのような悲惨な出来事があってなお筋肉注射が行われるということは、それだけ必要な処置であるということです。それに、処置をおこなう医者のほうも、重い責任が伴います。

厳格な判断基準をもとに治療をおこなうので、筋肉注射だからといって不安になる必要はありませんよ。この記事が、すこしでも役に立ってもらえたらと思います。

痛い?怖い?筋肉注射ついて正しい知識を知ってほしい5つのポイント

その1:「注射」といってもさまざま!
その2:筋肉注射を打ち分けるのは薬剤が関係!
その3:筋肉注射の方法
その4:筋肉注射はかなり痛い?
その5:筋肉注射はなぜ減少した?


痛い?怖い?筋肉注射ついて正しい知識を知ってほしい5つのポイント
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