放っておくと危険！コレステロール値を下げるために知っとくべき５つの事

健康をテーマにしたテレビ番組や書籍など、よく聞く一方であまり意味が分からないというのが「コレステロール」という単語です。

しばしば健康診断で「コレステロール値が高くなっているので、バランスの良い食事と運動を心がけてください。」などとお医者さんに助言を受ける人も多いと思います。今回は、そんな身近でありながら知られていない「コレステロール」について紹介していきます。

そもそもコレステロールとはなに？

まずコレステロールとは何なのか、ここから述べていきます。コレステロールは「脂質」の一種であり、細胞膜を生成するのに必要な物質の一つです。他にも、ビタミンDの合成や脂肪の消化を助ける胆汁酸の生成にもコレステロールが使われます。

テレビなどで「コレステロール」は有害物質のように扱われていますが、コレステロールは身体全体に存在しています。コレステロールは食物から摂取したり、肝臓で合成されています。人はコレステロールの三分の二を体内で生成し、残り三分の一を食物から摂取しています。

悪玉コレステロールと善玉コレステロール

コレステロールの役割は上記の通りなのですが、その役割と身体への影響でさらに2種類に分類されます。

まず、悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロールは、体のあちこちに必要なコレステロールを血流に乗って運ぶ役割があります。その役割は決して悪いことではなく、むしろ私たちが生きていく上で不可欠な役割を担っています。

しかし、悪玉コレステロールが増えすぎてコレステロールを運びすぎると害をもたらします。運びすぎると血管の内側にへばりつき、そのまま放っておくと動脈硬化の原因になります。動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中など危険な病気のリスクを高める原因となります。したがって、LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれているのです。

つぎに、善玉コレステロールと呼ばれているHDLコレステロールについてです。
こちらは悪玉コレステロールとは逆に、細胞壁から余ったコレステロールを運び出す役割をします。つまり、体に悪影響を与える量のコレステロールを運び出すということです。これがHDLコレステロールが善玉コレステロールと呼ばれるゆえんです。

コレステロールの基準値とは

コレステロール値は空腹の状態で採血したときに、悪玉コレステロールが140㎎/dl以上、善玉コレステロールが40㎎/dl未満。この基準値に当てはまらなければ正常ということになります。

また、最近では、善玉コレステロールと悪玉コレステロールの比率をチェックすることもしばしばです。善玉コレステロールの比率が高ければ、コレステロールが回収されやすい体内であるといえ、逆に悪玉コレステロールの比率が高ければ危険というわけです。血管内にコレステロールが過剰に付着している可能性があるので、動脈硬化のおそれがあると推測することができます。

コレステロール値は、高くても低くてもよくありません。ただ、大抵の場合は、LDLコレステロール値の高さが問題になってくると思います。

コレステロール値を正常にするには？

では、コレステロール値が正常でない人は、どのようにすれば正常値にもどすことができるのでしょうか。まずはコレステロール値を下げる食品をとりいれること。具体的には、青魚やキャベツ、パプリカやピーマンなどの野菜です。

次に、運動不足が続いて肥満になってしまうと、体内の「中性脂肪」が増えていきます。この中性脂肪は、善玉コレステロールを原料として作られるため、体の中で悪玉コレステロールの割合が多くなってしまうのです。

そんな中性脂肪を減らすには、適度な有酸素運動が効果的です。代表的な有酸素運動には、ジョギングやランニング、水泳、エアロビクスなどがあります。

運動は継続が大事です。以下で具体的にどのように運動を生活に取り入れるのか、その例を挙げていきます。

ジョギングでコレステロール値を下げる

普段の仕事がデスクワークで、普段全く運動する習慣がない人はウォーキングからはじめましょう。普段あまりうごかしていないひざに負担がかかり、ケガにつながりますから、見栄を張って無理をする必要はありません。

まずは20分ウォーキング、そして10分ジョギングを週2～3回するところからスタートしましょう。だんだん身体が慣れてきたら、10分ウォーキング、20分ジョギングというようにジョギングの比率を増やしていくと良いです。走るペースも軽く息が上がり、汗をかくくらいでかまいません。

継続して取り組むことで基礎代謝があがり、脂肪が燃焼しやすい身体に次第に変わっていきます。まとまった時間が確保できないならば、エレベーターを使うところをあえて階段で移動するなど、とにかく身体を動かす癖をつけましょうね。

さて今回は、放っておくと危険！コレステロール値を下げるために知っとくべき５つの事について紹介しましたがいかがだったでしょうか？健康診断などで引っかかった場合には、記事を参考にしながら生活習慣を一度見直してくださいね。