LDLコレステロールは低くても危ない?!身につけたい知識5選

LDLコレステロールは低くても危ない?!身につけたい知識5選

LDLコレステロールは低くても危ない?!身につけたい知識5選
LDLコレステロール。すなわち悪玉コレステロールというものです。悪玉とついているくらいだから体には良くない、高すぎると病気の原因になるということはご存知のことでしょう。

もちろんその通りで、LDLコレステロールは高すぎると動脈硬化や、脳梗塞、心筋梗塞といった病気を招きかねないのです。

じゃあ、下げればいいのではないか?と思うところですが、そうでもないのです。

LDLコレステロールは低くても危ないとのことなのです。今回はLDLコレステロールが低いとどうなるのか、そもそもLDLコレステロールとは何かなどなど様々な方面から5つ紹介していきたいと思います。知識をつけて健康に気をつけてみましょう。

その1:そもそもLDLコレステロールとは?

LDLコレステロールとはよく耳にする悪玉コレステロールのことです。動脈硬化を引き起こしてしまうとされる強い危険因子の一つでもあります。

これだけ聞くと体に悪いから下げないといけないと思いがちですし、体の健康のために上げないといけないのは善玉コレステロールであるLDLコレステロールではないかと思ってしまいます。

しかし、LDLコレステロールは危険因子ではあるものの、基準値も設定されています。さらに最近では数値の見直しも行われました。従来であれば男女ともに60〜119mg/dLでしたが、正常値の範囲は拡大し男性は72〜178mg/dL、女性は閉経によるホルモンバランスの乱れでコレステロールも高くなるので30〜44歳で61〜152mg/dL、45〜64歳で73〜183mg/dL、65〜80歳で84〜190mg/dLと高めに見直されたのです。

その2:LDLは体にどんな影響を及ぼすのか?

そもそもコレステロールとは体にはなくてはならないものです。きちんと体の中で役割があるのです。

  • 細胞膜を作る
  • 筋肉を作るホルモンの原材料
  • 栄養分を分解する
  • 栄養を吸収する胆汁酸の原材料

このように欠かせないものですが、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールはコレステロールを体に運ぶ役割があり、増えすぎてしまうと血管に溜まりそれが酸化していくと沈着し血栓を作ってしまいます。その結果、動脈硬化などの病気の原因になってしまうのです。

その3:LDLコレステロールが低くなってしまう原因

LDLコレステロールが高いと病気の原因になってしまうことが考えられるわけですが、役割があるコレステロールは低くても危険なのです。では、その原因とは何でしょうか?

エネルギー摂取不足

LDLコレステロールは肉や魚、卵などの動物性食品に多いのですが、そういった食事が少なくエネルギー摂取量が足りていない場合にLDLコレステロールが低くなると考えられます。コレステロールは肝臓で作ることはできますが、それだけでは足りないので食事で取り入れる必要があります。また、脂溶性ビタミンであるビタミンAEDなど、コレステロールの材料である成分が不足しまうことでもLDLコレステロールの低下が考えられます。

日常的に野菜ばかり食べている

野菜はコレステロールも脂肪分もほとんど含まず日常的な菜食になってしまうとLDLコレステロールが不足してしまいます。

低カロリー食ばかり食べている

特にダイエットをしている方など、太ることを気にして低カロリー食にしがちですが、LDLコレステロールが足りなくなる原因です。

消費エネルギーが多い

激しい運動、肉体労働など普段から体を動かすことが多い人はその分エネルギー消費も高くなります。食事で足りていても、消費されてしまっては結局足りていないことになります。

動物性食品が苦手だったりアレルギーで食べられない

肉や魚が苦手であったり、卵アレルギーなど、LDLコレステロールを多く含む食品を食べることができない場合もあります。そのときには他の食べられる食品から補う必要があるのです。

その他にも、甲状腺疾患、肝疾患、吸収不良症候群など病気や遺伝によるものといった原因も考えられます。

その4:LDLコレステロールが低すぎるとどうなるのか?!

LDLは高いと動脈硬化などの病気の原因にもなりますが、コレステロールは体の中で役割があるように低くても危険なのです。

例えば、血管や細胞が弱くなることで出血しやすくなったり、抵抗力が落ちることで感染症になりやすかったり、ガンになりやすいということも考えられます。

また、エネルギーが足りないとだるさや、胆汁酸が生成されにくくなることで胃もたれなどの原因にもなるのです。

少しくらい基準値を下回るくらいでは大したことがなくても、低くなるにつれて栄養障害や貧血、肝臓病のリスクも上がってしまいます。

その5:下げすぎないためにはどうすればいいのか?!

まずは食事から適度に動物性食品を摂り入れるようにしましょう。卵や肉などから摂ることをオススメします。

また、ダイエットなどで制限をするのもLDLコレステロールを下げる原因になってしまいます。極端な偏食は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。

ここで気をつけたいのは油です。油を摂れば脂肪分もアップしますが、亜麻仁油やオリーブオイルなど、体に良い油はかえってLDLコレステロールを下げてしまう効果があるので、成分をきちんと確認するようにしましょう。

さて、今回はLDLコレステロールは低くても危ない?!身につけたい知識5選についてお話ししましたがいかがでしたか。
高すぎると病気の原因になるLDLコレステロール。しかし低すぎてもそれは危険であることが分かりました。できるだけバランスのとれた食事をし、極端な制限やダイエットは控えましょう。今一度、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

LDLコレステロールは低くても危ない?!身につけたい知識5選

その1:そもそもLDLコレステロールとは?
その2:LDLは体にどんな影響を及ぼすのか?
その3:LDLコレステロールが低くなってしまう原因
その4:LDLコレステロールが低すぎるとどうなるのか?!
その5:下げすぎないためにはどうすればいいのか?!


LDLコレステロールは低くても危ない?!身につけたい知識5選
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